用賀に本社とコールセンターを置く、主にミドルエージ世代向けのファッション通販会社「DoCLASSE(ドゥクラッセ)」(世田谷区用賀4)は5月14日、経済産業省「がんばる中小企業」に選定されたことを受けて経済産業省の松島みどり副大臣を訪問、会談した。
40~50代向けレディースとメンズ服ブランド「DoCLASSE(ドゥクラッセ)」と外反母趾(ぼし)にも対応した靴ブランド「fitfit(フィットフィット)」を扱う同社は、2007年に米国大手アパレル通販日本支社長を務めた林恵子社長が創業。企業コンセプトに「Ageless Life~実年齢で輝く生き方~」を掲げ、月1回発行のカタログ会員数は現在約110万人、年商は100億円超(昨年度7月末期)。従業員数は約60人。
「自宅地下のガレージでスタートした」という同社は、契約・アルバイトスタッフを含めると現在約600人が在籍。2011年からはカタログ顧客の「実際に商品を見たい」という要望に応える形で、首都圏の百貨店を中心に「ドゥクラッセ」17店、「フィットフィット」24店を直営している。
3月3日に授賞式が行われた経済産業省「がんばる中小企業・小規模事業者300社」は、「がんばる商店街30選」と共に昨年末に公表。「革新的な製品開発やサービス創造、地域貢献・地域経済の活性化等、さまざまな分野で活躍している」中小企業・小規模事業者・商店街の取組事例を選定し、広く周知することで同事業者らの社会的認知度や労働者などモチベーションの向上を図り、後進の育成も目的とする。
5月14日に同社製品を「普段から愛用している」という松島副大臣を訪れた林社長。会談では同社の経営戦略や今後の展開についての質問に答え、製造拠点の海外工場の選び方や日本の労働人口構造の変化の実態についても説明。松島副大臣は、同社のスタッフの9割を占めるという「子育てが一段落した地域在住のマダム」らの雇用とその才能の活用について特に高く評価していると明かした。